Ishikawa Alumni Association

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会長 ごあいさつ

いしかわ・・・わたしの第二の故郷(ふるさと)

いしかわ同窓会    会  長 
(学校法人北陸大学 専務理事)
周  航 

 私が初めて日本に来たのは、昭和61年のことでした。中国のあの文化大革命が昭和52年に終息し、この年から大学入試制度が10年ぶりに再開され、私は大学に入学することができました。専攻は高分子化学重合反応工学という分野でしたが、卒業後、大学教員になることができました。その後、教育と研究をしながら他の大学院でも学びました。そして、中国政府若手教員育成のための海外派遣留学試験にも合格でき、晴れて金沢大学大学院で学ぶ機会を手にすることができました。その後、研究生から院生になり、修士課程修了後、縁あって北陸大学に勤めることになりました。来日してからはめまぐるしく時が移ろい、今年でなんと28年目を数えます。

 今、同級生や友人、親戚たちに会うと、「日本に来てほんとうはよかったのか?」、「金沢はよかったか・・・?」などと口々に聞かれます。私の答えはと言えば、人生の約半分を日本、そして金沢で過ごし、貴重な人生経験を積むことができ、たくさんの良き友人に恵まれ、さまざま仕事もさせていただき・・・、「よかった!!!」という言葉以外はありません。
しかし、来日したばかりの頃はそれなりに大変だった数々の思い出があります。言葉、学習、研究や生活に慣れるまでに数々の苦難の日々がありました。他方で楽しい想い出も数限りなくありました。研究室の歓迎会、花見会、研究学会の参加、県主催の知事囲む会、友好協会の忘年会、海水浴、登山、青年海外協力隊のスキー、留学生協会の東京研修旅行、百万石まつりの御神輿、小中高学校生との交流会、ティーアワー、第一回の「JAPAN TENT」、ホームステイ、田植え、野菜果物の収穫、などなど多くの方々の善意に包まれた日々が今ここによみがえります…。来日当時は留学生数も少なく、また、国費留学生であったことから、多くの行事に駆り出されたという制約もあったのですが(笑)。もちろん、学習と研究にも自分なりに一所懸命に向き合いました。

 今日、留学生数はあの頃と比べ物にならないくらいに多くなりました。しかし、現在の留学生の学習や生活の様子を見ると、「日本人との交流は少ないのではないか」と感じることがあります。一部の学生はほとんどと言っていいほど交流がないのではないでしょうか。また、日本社会文化を理解するための活動機会も少ないように思います。このまま、日本を知らず、日本人のことを理解しないままで、帰国してしまってよいのでしょうかという疑問を感じることがあります。この問題は現在では、教育機関において留学生の数を心配することよりも、もっと切実で大切な問題ではないだろうかと思いつつ、現在、微力ながらその改善に向けて、私なりに努力しているところです。
留学生の役割として日本での先進的な科学技術の習得は言うまでもなく大事なことだとは思いますが、他方で、日本国民との間の民間の人的交流、相互理解をすることは学生個人の人間的成長にとってもっと重要であり、強く意識しなければならないと思います。また、我々留学経験者は留学または研修終了後、日本での経験を生かして、自分の母国のため、日本との交流のため、日本と祖国の両国間の架け橋になるよう貢献できるのではないでしょうか。その過程において、本同窓会を通じ、皆さんと連携し、協力し合うことは重要なことだと思っています。

 またいつの日か、金沢、石川、日本、そして世界のどこかで、皆さんとお会いできること。また、皆さんの人生の中で、貴重ないしかわでの出会い、「縁」を忘れないように、皆さんからのご指導を賜りながら、この同窓会のますますの発展のために、微力ながら精一杯務めたいと思っています。
共に頑張りましょう!

 皆さんも日本のこの第二の故郷の美しい風景は生涯忘れないことでしょう。最近、私は写真の撮影にはまっています。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色、そして、海・・・いしかわの素晴らしい自然をあらためて発見しています。

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副会長 ごあいさつ

石川県に訪れる外国人の皆さんへ

いしかわ同窓会 副会長
トビアス ジャスティン  

  いしかわ同窓会会員の皆様、はじめまして、トビアス ジャスティンと申します。

 私は、2002年7月にオーストラリアから来日し、石川県国際交流協会でJETプログラムの国際交流員として勤務し、その後、2005年10月からは北陸大学に勤務しております。そして、2012年10月から、当同窓会の副会長をさせて頂いております。

 現在、北陸大学国際交流センターに所属し、様々な業務を通じて大学の国際交流に努めております。日本人学生、留学生と日々接する中、自分自身が2000年に交換留学として山梨大学に一年間留学しておりましたので、しばしばその頃の事を思い出します。

 大学では応用物理学と日本語を専攻しました。留学を通じて、日本語の修得はもちろんですが、東洋哲学にも興味を抱き、特に禅仏教への理解を深めるために様々な授業を受講しました。
 週末には、大学の近くにある臨済宗の円光院で日曜坐禅会にも参加していました。禅の一つの実践としては、「書道」の授業を受け、夢中になりました。現在は、「吹禅」として尺八の音色を追求しています。

 大学で、日本人学生が海外留学する目標、外国人留学生が日本へ留学した目標についての話を聞くと、みなさんが抱えている思いと目標が自分への刺激にもなります。

 何週間の滞在にしろ、何年間の滞在にしろ、石川県に訪れる外国人は様々な理由で「いしかわ」に、縁があります。理由が何であれ、石川県で過ごされた皆様は、おそらくこの県の何かに、一生忘れられない思い出をお持ちのことでしょう。いしかわ同窓会の皆様が持つ、石川に対する「思い出」を是非とも聞かせて頂きたいです。

 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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いしかわ同窓会とは:

 留学や研修など石川県に暮らし、帰国後も石川県に関心と愛情を持ち続けている外国のみなさんと石川県との交流を目的に1998年に発足しました。現在、約80ヶ国、3,000名以上が会員として登録しています。
いしかわ同窓会のホームページでは、留学や研修等で石川県に暮らし、帰国後も石川県に愛情を持ち続けてくださる外国人の方々との情報交換が可能です。会員には、Emailなどで石川県の最新情報を提供しています。